JEEP WRANGLER UNLIMITED


ジープ・ラングラー・アンリミテッドがWHAコーポレーションに大量入荷!
文=カトー(フリーライター)
「ジープ」は言わばブランド品である。
「ブランド品」とは「この銘柄ならこういう価値がある」という期待に、間違いなく応えてくれるものだ。
その期待は、クオリティであったり、機能性であったり様々だが、簡単に言えば「ハズレがない」という保証みたいなものだ。
だからブランドにはファンができる。メーカー側はそのファンを裏切らないように努め、できれば期待を良い意味で裏切ろうと画策する。
そうして紡いできた歴史には、語られる価値が生まれ、また多くのファンを生み出すものだ。
ジープというブランドが持つ価値は、概ねオフロード走行に特化したものである。
戦場や、それに近い場所の移動に適切であるように、タフさも求められる。
またクルマに限らずミリタリー品の大半がそうであるように、機能美とも言える美しさを兼ね備えている点も、大きな魅力の1つである。
そうして「確かなオフロード車」として確立したジープブランドの、代表的モデルがジープ・ラングラーだが、長らく2ドアモデルしかラインナップが無く、3名以上の乗車が多くなるファミリー層にとっては選択肢として難しかった時代がある。
ファミリー層にはチェロキー以降のラインナップが用意されていたが、それでも伝統的なジープのシルエットを維持する、無骨でタフなジープ・ラングラーには、多くのファンがいたのである。
そしていよいよ2004年に「アンリミテッド」という4ドアモデルが生まれた。2ドアの従来よりも全長を254mm伸ばしたこれは大成功となり、今やジープ・ラングラーでは定番の選択肢となったのはご存知のとおりだ。
さて現在、ジープ・ラングラーを日本で購入しようというとき、おそらく最初に考えるのは、正規ディーラーが販売するモデルとなるであろう。
しかしせっかくのアメリカ車である。正規ディーラー以外にも他の選択肢があるという事実を多くの人に知ってほしい。
その選択肢の1つが、WHAコーポレーションなのである。
同社が独自のルートで入荷したジープ・ラングラー・アンリミテッド。言わば直輸入・並行輸入と呼ばれるジャンルだ。
この選択肢の場合、正規ディーラーが扱うものとは幾つかの違いがある。
まず分かりやすい点で言えば、左ハンドルである。
正規ディーラーものでは右ハンドルのみしか設定がないため、これは輸入車らしい独自の個性になる。
「やはりアメ車なんだから左ハンドルを」と望む声は少なくない。
そして設定されるオプション装備の類も細部で異なる。
日本仕様のものと本国仕様のものでは若干の違いがあるのだが、これは正直大きな違いではない。
現車を見て、確かな説明を受けることさえできれば、後悔することもないだろう。
最も大きな違いは価格面にある。WHAコーポレーションで扱う直輸入のジープ・ラングラー・アンリミテッドは、レザーシート・シートヒーター装着モデルで329万円という設定になっている。
露骨に比較することは避けるが、正規輸入モデルと比較して圧倒的にロープライスであることはお分かり頂けるはずだ。
このプライスが実現できた理由には、複数の要素が重なっているという。
1つめの理由は為替相場である。正規輸入モデルの場合は、移り変わる為替にいちいち左右されない取り決めであるため、柔軟な価格変動はできない。
この円高の時代を賢く過ごすためには、柔軟に対応できるWHAコーポレーションのようなショップを上手く活用したい。
2つめの理由は大量購入である。今回、取材時に入荷した実車は6台。
そして追って10数台の実車が届けられると聞く。一度に大量の注文をすれば安く仕入れられるというのは、国を問わずよく聴く「企業努力」の方法である。もちろん店側にある程度の体力が求められる方法だが。
3つめはWHAコーポレーションであること、だ。
以前にもリポートしたように、船で輸入されてきた貨物に必要なデバンニング作業を、WHAコーポレーションは自社グループで施すことができる。
他社発注を避けることができ、全体的に費用を抑えられるというのは、WHAコーポレーションならではの魅力でもある。
今回のジープに限らず、全体的に新車が安く抑えられるのは、この要素が大きい。
かくして様々な理由が重なり、WHAコーポレーションで販売されるジープ・ラングラー・アンリミテッドは、ロープライスで購入することができる。
そして気になる保証やアフターサービスについても、WHAコーポレーションはしっかりと応えてくれる。
長年アメリカ車の直輸入に携わってきた同社は、そうしたクルマのサポートにも万全の体制を整え、ユーザーの期待に応えてくれるのである。
つまりWHAコーポレーションという名もまた、ブランドなのである。